仏法と一神教とのちがい

【仏法と一神教とのちがい】 <追録  宗教の語の意味>第四章『かんながらのみち(森の宗教)とキリスト教(砂漠の宗教)のちがい』 第五章『仏法(人間の宗教)と一神教(神の宗教)のちがい』に、筆をすすめる前に「宗教の語の意味」について、お話しをしたいと思います。「日本人は無宗教」だという言葉をよく聞きます。 そこで、宗教の語源を調べてみると、「宗教」という語は、仏教学者の中村元博士によると、 仏教用語で「宗の教え」、 つまり言語で表示されない究極の原理や真理を意味する「宗」と、 それを人に伝えるための「教え」を意味する―――とあります。
第二章-2心を順逆の外に置く(#3) ーーーーーーーーーーーーーーー 古仏いわく――― 心を順逆の外に置き、 思いを 栄枯盛衰の上に立つ、 これ達人達観の妙致なり。 無常、無我は、 宇宙の実相、 国に万年の栄えなく、 人に千年の寿なし。 盛んなるものは衰おとろえ、満みつるものは欠かく。 盛んなりとて、 頼むべからず、 衰えたりとて悲しむに足りず、 興亡の跡を達観し、栄枯の理を洞どう察さつす。 順境にあって誇らず、 逆境にあって気を弱らせず、 よく順逆二境を超越して、また 他の為に 累るいせられざる心を養うを得ん。 ーーーーーーーーーーーーーーーー *無常=一切の万物が生滅変転して常住でないこと。 *無我=不変の実体である我は存在しないこと。 霊魂は存在しないこと。 *実相=一切のもののありのままの真実のすがた。 ーーーーーーーーーーーーーー 順境と逆境 順境は春の如し。 出遊して花を観る。 逆境は冬の如し。 堅かたく臥ふして雪を看る。 春はもとより楽しむべし。 冬もまた悪しからず。